研修医・学生の方へ

甲状腺・内分泌内科では、内分泌・代謝内科領域の疾患を中心に診療を行っています。内分泌疾患、生活習慣病、内分泌領域の腫瘍の臨床や基礎研究に興味がある方の入局を募っています。

外科専攻医 プログラムの紹介

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内科専攻医 プログラムの紹介

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研修の特徴

外科研修の特徴

・対応している疾患

a)甲状腺疾患 (甲状腺がん、バセドウ病、良性腫瘍など)
バセドウ病、橋本病、亜急性甲状腺炎等、一般的に認める甲状腺疾患はもとより、甲状腺ホルモン不応症、ペンドレッド症候群などの、比較的まれと考えられている疾患に対して、専門的な立場から診療にあたります。 当科外来では医師自ら超音波検査や穿刺吸引細胞診を行っております。
甲状腺がんに関しては、甲状腺片葉切除、全摘、両側頸部リンパ節郭清をはじめ悪性度に応じた術式を選択しています。また、がんの浸潤に応じて、気管食道合併切除、胸骨縦隔切開による縦隔郭清などの拡大手術や反回神経縫合術等の機能回復手術を施行します。良性腫瘍やバセドウ病では、内視鏡下甲状腺切除術が選択できる場合があります。

b)副甲状腺疾患(原発性副甲状腺機能亢進症、続発性(腎性)副甲状腺機能亢進症
血清カルシウム、リン濃度異常、また、骨粗鬆症の原因検索を行い、副甲状腺腫瘍の場合、シームレスな医療を提供しています。 副甲状腺腫瘍は解剖学的位置異常などの理由により局在診断が困難な場合があります。当科では色素(メチレンブルー)や赤外線観察カメラシステム(PDE)を用いた手術、アイソトープ(Tc-MIBI)によるナビゲーション手術(ラジオガイド下副甲状腺切除術;RGP)を行っております。低侵襲目的に頸部に1.5cmの小切開で行う内視鏡下手術(ラジオガイド下内視鏡補助下副甲状腺切除術;RGVAP) の適応となる場合があります。

c)副腎疾患
副腎腫瘍に対して専門的な立場から診療にあたります。当科は低侵襲の内視鏡手術を基本術式としており、疾患、部位、腫瘤径等でアプローチを変えております。褐色細胞腫に関しては多発性内分泌腺腫症との関連も検索し、必要があれば、遺伝カウンセリングや遺伝学的検査も行っています。

d)遺伝性内分泌疾患

内科研修の特徴

現在、内分泌代謝専門医・指導医が4名在職し甲状腺内分泌診療センターにおいて専門外来を行っており、糖尿病内分泌内科と協力しながら外来・入院の研修プログラムを整えています。

学会発表や症例報告、基礎・臨床研究の論文作成の体制もあります。

各種サブスペシャリティ取得のために

・内科専門医+総合内科専門医
当科には指導医3名が在籍しています。内分泌疾患の症例は複数の疾患を合併することから他領域の多くの症例を経験することができます。内科専門医取得に必要な症例の研修が行えます。

・内分泌・代謝専門医
当科には上記の他に、小児内分泌内科指導医1名が在籍しています。内分泌外科との合同カンファレンス(毎週木曜日)糖尿病内分泌内科との合同カンファレンス(毎火曜日週)、院内全診療科からの講師を招聘してのグランドカンファレンス(毎月第2火曜日)、核医学科との合同カンファレンス(毎月)行っており、全診療科横断的な見地から総合的に個々の症例の検討をしています。
いずれも指導医は、「診断治療ガイドライン」の策定にあたり、「厚労省の研究班」の班員、専門医試験問題作成委員などをつとめており、最新の専門的知識と技能について直接指導を受けることができます。

・専門医取得までのタイムスケジュール
甲状腺内分泌内科で行われるサブスペシャリティ研修(3年)では、1年目は糖尿病内分泌内科においての入院患者の診療を中心に研修を行い、甲状腺内分泌センターでの外来診療を指導医とともに行います。

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